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04.09
Thu

今の時期の野山はまだまだ枯れ葉色の方が多いのですがその中でこの花はとても目立つオレンジ色をしています。

 
クサボケ(草木瓜)
別名:シドミ、ジナシ(地梨)
バラ科ボケ属

葉っぱも細かい鋸歯があり花と共に同属の木瓜(ボケ)とよく似ています。
4~5月草むらに緋赤色の花を咲かせているのはこれだけなので遠くからでも良く目立ちますね。
雌花には秋に直径3~4cmの球形の果実(地梨)が黄色に熟し、果実酒や塩漬けなどにされるそうです。

軽井沢の沢屋で地梨のジャムは売られていますが高価で希少品のようですね。

狭山丘陵にて 4月上旬撮影

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和書の中でも戦後から昭和の終わりごろにかけて活躍した小説家の本が好きでした。
今はほとんど本を読まなくなったのですが十数年前までは本の虫でした。
気のせいかな、ちょうどパソコンをいじり出した頃本から離れて行ったような気がします。

でも、夜布団の中で活字を見るのは相変わらず嫌いではなく数分ですがベッドの横に置いてある本を読みます。

愛読書の一つに水上勉の「土を喰う日々」という文庫本があります。
昔買った本なので活字が小さく読みにくいのですが・・・

若狭の子供時代の話や食い扶持を減らすために行かされた寺の修行時代に覚えた精進料理をもとに軽井沢の別荘での食生活をつづられたものです。
70代に大病をした後書かれたものですが、質素ながら自然の力を借りて作られている精進料理を水上勉さんと一緒に楽しんでいる気分になります。

水上勉.jpg

最近「精進百選」という本をAmazonのネット販売で買いました。
新品だと2100円ですが中古だと286円からあります。
私はほどほどの中古を買いましたがとてもキレイで前の所有者のことも想像したりして楽しく読めそうです。

そういえば確か水上勉の本にも地梨の果実酒の話は出てきたような気がします。


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